インプラントを通して
食事も会話も楽しむ
インプラント
失ってしまった歯を補う治療法としては、インプラント・入れ歯・ブリッジの3種類がポピュラーです。
その中で近年、支持を得ているのが、インプラント治療。
インプラント治療とは、歯を失った部分の顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上からセラミック製の人工歯を被せて機能を取りもどす治療です。機能性、審美性ともに天然歯に非常に近く、「第2の永久歯」とも呼ばれています。
インプラントとは
虫歯や歯周病などのさまざまな原因で歯を失った場合、歯の機能を取り戻すための治療(補綴治療)が欠かせません。
補綴治療の一つとして、インプラントがあります。歯を失った箇所の顎の骨に穴を開け、人工歯根となるインプラントを埋め込み、人工歯(上部構造)を取り付けます。
入れ歯やブリッジに比べて土台部分がしっかりしているため、食事の際の違和感も少なく、安定感のある咬み心地を実現します。
インプラントの
6つのメリット
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Point.01
天然歯と変わらない噛み心地
インプラント治療では、噛む力が天然歯と同程度まで回復できるため、硬い物を噛んでも違和感がありません。
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Point.02
見た目の美しさも自然
入れ歯のように他の歯に引っかけるバネなどもなく、被せ物のセラミックの白さと透過性のため天然歯と見分けがつきません。
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Point.03
健康な歯や骨を守る
人工歯の固定のために他の歯を削る必要もなく、失った歯単独での治療になるため、他の健康な歯を守ることができます。歯を失うと痩せがちなあごの骨も守ることができます。
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Point.04
食事を楽しめる
インプラントは顎の骨にしっかりと固定させるため、食事の際に違和感がほとんどありません。また入れ歯にある床などもないため、味覚も変わることがなく、食事が楽しめます。
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Point.05
ストレスもなく笑顔に
見た目が天然歯と変わらず、部分入れ歯のように留め金が見えたら・・・という不安やストレスもなく笑顔が自然に生まれます。
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Point.06
長期的に使用できる
入れ歯は使用後、お口周りの痩せてしまい、作り直しするケースもありますが、インプラントは術後もしっかりとしたお口のメインテナンスを行っていけば長期的な使用も可能です。
インプラント治療前の
注意点
- 各種健康保険の対象外となります。
- 外科手術が必要になるため、患者さんに体力的な負担がかかります。
- 段階的に治療を進めていくため、治療期間が長くなります。
- 保険診療ではないので、治療費が高くなります。
- 術後に痛み・腫れ・出血・合併症を伴う可能性があります。
- 術後も定期的なメンテナンスをしないと、機能が落ちやすくなります。
当院のインプラント治療の
こだわり
Point1ストローマン社の
インプラントを使用
インプラントメーカーは数多く存在しており、国内では50~100社のインプラントが流通し、海外から個人輸入できるメーカーを加えると、その数は200社を超えるといわれております。
当院では国内外から評価され、歴史と多くの実績を持つ「ストローマン社」のインプラントを使用しております。ストローマン社のインプラントは、「SLActive」という特殊な表面加工技術により、顎の骨に埋め込んだインプラントが骨と結合しやすくなり、治療期間の短縮が期待できます。
Point2インプラントパスポートを
お渡しします
当院でインプラントをご利用の場合は、ストローマン社のインプラントパスポートをお渡しいたします。パスポートには製品名・製品番号・ロット番号など、患者様の治療に使用したインプラントやアバットメントなどの情報が記載されています。
ストローマン社の公式サイトには製品確認ツールがあり、パスポートに記載の製品版棒を入力していただくことで、正規品であることの確認が可能です。
確認は患者様ご自身で行えるため、インプラントへの安心や信頼が高まります。
歯を補う治療の比較
入れ歯との比較
インプラントと入れ歯との比較したい点は特にその審美性や安定性の比較です。
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入れ歯の場合
部分入れ歯には、入れ歯を固定するための留め具(クラスプ)があります。クラスプの多くは金属製であり、口を開けると目立ったり、周囲の歯や口内を傷つけたりする恐れがあります。また、総入れ歯の場合は歯根がないため、装着時に入れ歯がずれやすく、摩擦により口の中が痛みやすくなるのです。
入れ歯と歯ぐきの間に食べ物が入り込む可能性もあり、衛生状態を保てずに細菌が繁殖するリスクが高まります。 -
インプラントの場合
顎の骨に埋め込んだインプラントは骨と結合し、安定感を生み出します。入れ歯やブリッジのように周囲の歯に負担がほとんどかからず、天然歯のような自然な見た目に仕上がります。
失った歯の本数が複数ある場合も対応でき、より患者様の症例に合わせた治療の提供が可能です。
ブリッジとの比較
ブリッジは歯と歯を橋のような被せ物をすることで、安定させる方法です。このブリッジとインプラントで比較したいのは体への負担です。
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ブリッジの場合
ブリッジは失った箇所の両側の歯を削り、連結した被せ物を取り付けて、歯の機能を回復させます。健康な歯を大きく削る必要があり、咬む際の力が加わりやすく、歯の寿命が短くなる恐れがあります。
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インプラントの場合
インプラントは、周囲の健康な歯を削る必要がありません。また、顎の骨とインプラントが結合しており、咬む力に安定感が生まれます。また、上部構造となる人工歯は、天然歯と同じような見た目をしており、口を開けても違和感がほとんどない自然な美しさを演出します。
欠損治療との比較表
インプラント | ブリッジ | 入れ歯 | |
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特徴 | 安定性もよく、欠損箇所が1本単位で埋入可能。 メインテナンスを受ければ長期的に使用できる。 セラミック製の被せ物を使用することで、自分の歯の色にも合わせられる。 |
歯と歯を橋のように被せ物を行う治療法。 入れ歯よりは安定性があるが、左右に歯が残っていないと使用できない。 |
部分入れ歯は1本単位で埋入可能。 保険適用のものもあるので治療コストを抑えて治療開始できるが安定性などは使用していく中で変わる。 |
噛みやすさ | 天然歯とほとんど変わらない。 | 天然歯の半分程度の力で噛める。 | 天然歯よりも大きく低下する。 |
味覚への影響 | ほとんどない。 | ほとんどない。 | 熱・味を感じにくくなる。 |
審美性 | 天然歯に近く、綺麗な仕上がり。 | 自費診療の素材を使用することで、天然歯に近い仕上がりにすることが可能。 | 金属のバネが目立つ場合があり、審美性は期待できない。 |
他の歯への負担 | 他の歯に影響しない。 | 支えとなる左右の歯に大きな負担がかかる。 | 部分入れ歯の場合、バネをかける歯に負担がかかる。 |
安定性 | 非常に良い。 | 比較的安定している。 | 使用中にズレが起こりやすい。 |
治療期間 | 比較的長期に及ぶ。 | 短期間で治療可能。 | 短期間で治療可能。 |
費用 | 自費診療である。 | 保険が適用となる。 | 保険が適用となる。 |
インプラント治療の流れ
Flow01カウンセリング・検査
カウンセリングでは、インプラントの正しい知識や治療によるメリット・デメリット、治療期間や料金についても分かりやすくご説明いたします。その後はお口の中の状態を実際に確認し、歯科用CTで撮影した画像など、検査結果から一人ひとりの患者様に適した治療計画を一緒に作成していきます。
お悩みやご不明点、ご要望などがありましたら、遠慮せずに何でもご相談ください。
Flow02初期治療
虫歯や歯周病の治療、根管治療、詰め物や被せ物の調整などが必要な場合は、手術前に必要な処置を施します。
その後は患者様の症例やご要望に合わせて、最終的な治療方法や被せ物の素材などを選択していきます。(インプラントをする前に、骨造成が必要な場合もあります。1次手術と同時に、骨造成をすることもあります。)
Flow031次手術
1次手術では歯肉の一部を切開し、専用のドリルを用いて顎の骨に穴を開けます。穴にインプラントを埋め込み、歯肉を縫合します。その後は数か月の治癒期間を設け、インプラント体と骨が結合するのを待ちます。
麻酔が十分に効いた状態で手術を行うため、手術中の痛みはほとんどありません。治療後のケアもサポートいたしますので、どうぞご安心ください。
Flow042次手術
インプラントと骨の結合を確認した後は、2次手術を行います。歯肉を改めて切開し、アバットメントを取り付けるために必要な箇所を露出させます。個人差がありますが、1次手術から2次手術までの期間は、下顎で約2か月以上、上顎で約4か月以上です。
Flow05アバットメント装着
2次手術から1~2週間程度の期間を空け、インプラントと被せ物を連結するアバットメントを取り付けます。アバットメントにはいくつかの種類があり、症例によって適したタイプが異なります。歯科技工士による製作を行う場合は、事前の型取りが必要です。アバットメントを取り付けた後は、仮歯を装着いたします。
Flow06上部構造の装着
セラミックやジルコニア、ハイブリッドセラミックなど、被せ物(上部構造)に使用する素材を選んだ後は、型取りをします。製作後は微調整を加え、問題がなければ治療完了です。
術後のメインテナンスも
大切
インプラントの治療後は、毎日のセルフケアはもちろん、歯科医院での定期的なメインテナンスも重要です。インプラントは人工物のため、細菌感染による自覚症状が少なく、ほとんどが重症化してしまいます。特にインプラント周囲炎を発症すると、歯ぐきの炎症や歯を支える骨が溶けるなど、歯周病と同じような状態になるのです。進行も非常に速く、口内全体に症状が広がってしまいます。
定期的なメインテナンスにより、口内の清潔さやインプラントの良好な状態を維持しやすくなります。また、周囲の歯もチェックするため、天然歯の保護や健康維持にもつながるのです。ぜひ定期的なメインテナンスを通じて、インプラントや天然歯の寿命を延ばしていきましょう。
予防歯科インプラントデンチャーの
お取り扱い
インプラントデンチャーのご利用は、総入れ歯を現在使用中、もしくは使用を検討している場合におすすめです。
手術が必要になる治療ですが、埋め込むインプラントの本数は2~4本であり、少ない本数でも入れ歯をしっかりと固定できるます。入れ歯がずれたり外れたりする心配がほとんどなく、咬みにくさや入れ歯の装着時に起こりがちな違和感を軽減してくれます。