お口から健康に
病気も口臭も予防する
予防歯科・口臭治療
予防を重視した治療では、病気の原因菌をできるだけ減らし、虫歯や歯周病になりにくいお口の健康をめざします。予防を実践できている場合、歯の痛みや歯ぐきの腫れなど、何らかのトラブルが起きてから治療するよりも、痛みや体にかかる負担が少なくなるのです。
また、予防処置では歯垢(プラーク)を徹底的に除去するため、口臭の予防も期待できます。起床直後や空腹時などの生理的な口臭以外に、プラークが原因となっている可能性もありますので、少しでも気になる場合は当院にご相談ください。
お口の病気と
口臭を改善するには
お口の中を清潔に保つ重要性
虫歯菌が活発に動くのも、歯周病の菌の繁殖するのも歯の表面に付着した歯垢(プラーク)の存在が原因です。
また口臭の中でも「病的口臭」の原因はひどく進行してしまった虫歯や歯周病、ドライマウス、またこびりついた舌苔(ぜったい)、乱れた噛み合わせによる歯みがき不足などによって口臭が発生します。
両方とも原因となる菌、およびそれらを活発にさせるお口の中の環境が大きく起因しますので、お口の病気と口臭を改善するにはお口を清潔に保つことが重要になります。
当院で行う処置
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予防歯科
虫歯や歯周病が進行しないよう、病気の原因から予防を試みる歯科治療になります。セルフケアに加え歯科医院でのプロフェッショナルケアと併用することが大切です。
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口臭治療
口臭とは痛みなどと違い、自分だけでなく周囲の人にも不快な思いをさせてしまうものです。口臭が気になる方も、口臭が心配な方も、まずは口臭の種類やしくみを知ってその改善に努めていきましょう。
予防歯科
予防歯科とは
虫歯や歯周病になった場合に治療をするのは当然ですが、できれば発症前に防ぎたいものです。虫歯も歯周病も原因がわかっているだけに、比較的しっかりと予防できる病気。当院の予防歯科では、虫歯や歯周病にならないためのさまざまな処置をおこなっています。
虫歯治療では歯を削らなければなりませんが、削られた歯は二度と元に戻らないだけでなく虫歯が再発しやすくなってしまいます。予防をきちんとおこなえば、そんなリスクや治療の際の痛み、また治療費などの負担もなくすことができるのです。
健康な歯はなにものにも代え難い財産です。自分自身で行うケアと定期検診による予防を両立させて、大切な歯を守っていきましょう。
予防の重要性
毎日しっかりブラッシングしているはずなのに、せっかく虫歯や歯周病を治した歯がまた同じ病気にかかって、治療が必要になってしまった……という方はいらっしゃいませんか?
虫歯や歯周病などのお口のトラブルは、たとえきちんと治療をしてもセルフケアだけでは再発を防ぎきることは難しいとされています。
また、治療を繰り返すと歯はどんどん削られていき、もろくなったり寿命が短くなったりしてしまうのです。
最悪の場合は抜歯も避けられなくなり、歯の機能を回復するために入れ歯やインプラントを検討しなくてはなりません。
日本では、いまでも「歯医者さんへ行くのは痛くなってから」という考えが根強いかもしれません。
しかし、欧米などの歯科先進国では「痛くならないように歯医者さんで予防する」のが一般的です。
定期検診やメンテナンスによって、お口の中をチェックしたり、歯科衛生士による専門的なクリーニングを受けたりして、トラブルを未然に防ぐことが大切なのです。
早期発見・早期治療ができれば、お口まわりはもちろん、時間的、経済的にも負担は軽減されます。
いつまでもご自身の歯で美味しい食事や快適な会話を楽しんでいただくためにも、積極的に定期検診やメンテナンスを受けましょう。
予防歯科治療前の注意点
- 各種健康保険の対象外となりやすく、治療費の負担が増えることもあります。
- 継続的な来院や健診が必要となるため、ご自身によるスケジュール管理が求められます。
- 普段から清潔に口腔内環境を維持している場合は、治療効果を実感しにくいです。
- 正しいセルフケアを実践しないと、むし歯や歯周病などのリスクが高まります。
当院で行う予防歯科処置
ブラッシング指導
ブラッシングは、毎食後におこなうことが理想的です。
しかし、しっかりブラッシングしているつもりでも、どうしても磨けていない部分は生じてしまうもの。磨き残しを染め出し液でチェックし、正しいブラッシング方法を指導します。
歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどの選び方、使い方など、わからないことはなんでもお気軽におたずねください。
PMTC(歯のクリーニング)
日頃のブラッシングだけではどうしても残ってしまう汚れを、専用の器具を使用して徹底的にクリーニングする処置です。3~4ヶ月に一回の割合でおこなうのが効果的です。
歯と歯、歯肉と歯肉の間に残った汚れを落とし、洗浄し、最後にフッ素を塗布してツルツルに磨き上げることで、虫歯の再発や口臭の発生を防ぎます。
噛み合わせチェック
噛み合わせが悪いと、虫歯や歯周病になりやすくなるだけでなく、顎関節症の原因になることもあります。
噛み合わせをチェックし、病気がないか、また発症のリスクがないかなどを調べます。
定期検診
毎日しっかりケアをしていても、自分自身では取りきれない歯の汚れや気づきにくいお口の病気があります。
そこで3~6ヶ月に一度は定期検診にお越しいただき、歯と歯肉の健康をチェックするようにしましょう。
フッ素塗布
「フッ素塗布」といえば虫歯予防の処置として、一度は経験したことのある方も多いのではないでしょうか?
歯に塗布したフッ素が再石灰化を促進し、歯質を強化するといわれております。また、菌の再付着を軽減するため、虫歯予防におすすめです。定期的にご利用いただくと、より効果的な虫歯予防につながりますので、ぜひご利用ください。
口臭治療
(お口のクリーニング)
口臭の原因とは
以前までは、口臭の原因は「胃の不調」にあると言われていました。しかし、近年の研究では胃の不調は口臭と直接関係のないものであることが明らかになっています。
口臭の原因の中でもは、お口の病気が原因とされる中では「歯周病」と「舌苔」にあります。まずは、口臭に対する正しい知識をもっていただくと同時に、精密機器を使用して検査を行うことが重要です。
口臭が気になる方も、口臭が心配な方も、まずは口臭の種類やしくみを知ってその改善に努めていきましょう。
さまざまな口臭のタイプ
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生理的口臭
だ液の分泌量が少なくなったり、細菌の量や成分に変化があったりすると発生する生理的口臭は、食事やブラッシングでだ液量が増えればおさまるため、あまり気にする必要はありません。
日頃からブラッシングでお口の清潔を保ち、口臭の発生を防いでいきましょう。 -
全身疾患による口臭
全身疾患も口臭の原因となることがあります。
扁桃腺炎、副鼻腔炎、糖尿病、肝臓疾患、食道ガンなどがそれにあたります。
お口の中の治療が終わっても口臭がおさまらない場合には、全身疾患を疑いましょう。 -
嗜好品・飲食物による口臭
たばこのタールやニコチン、また臭いの強い飲食物をとった後には、その残留物によって口臭が発生します。
これらは時間の経過とともにおさまるため、心配はいりません。 -
お口の問題による病的な口臭
ひどく進行してしまった虫歯や歯周病、ドライマウス、またこびりついた舌苔(ぜったい)、乱れた噛み合わせによる歯みがき不足などによって口臭が発生します。またお手入れが十分でない、汚れた入れ歯も原因となります。
こういった場合には歯科医院で原因を調べ、それを取り除く治療をおこなっていくことで改善が見込めます。 -
自臭症
自分の口臭が気になって対人関係にも支障が生じるほどになっている方は、自臭症である場合もあります。自臭症の方の傾向として多いのが、実際には臭いは持っていないというケース。
一度ご来院いただき、ご相談ください。
口臭予防の注意点
- 各種健康保険の対象外となります。
- 口臭の度合いに個人差があるように、原因にもよっては効果にも個人差が出る場合があります。
当院で行う口臭予防
基本的な口臭予防
まずは、日頃から正しい歯磨きやうがいなどを習慣化することで一般的な口臭は防ぐことができます。歯磨きについては、歯は生え方や生えてきた場所によって磨き方を変えた方がきれいに磨けます。歯と歯肉の間の溝(歯周ポケット)には歯垢(プラーク)が溜まりやすいので、歯ブラシの毛先を当てることも大切です。
人によって歯の形、大きさ、並びなど違います。各々の合った磨き方、道具を一緒に考えてプラークコントロールできるよう腕を上げましょう。
舌苔の除去
舌苔(ぜったい)と呼ばれる舌のコケは、口臭を引き起こす原因の一つです。舌苔を取り除くには、舌専用のブラシを使用します。嘔吐反射を防ぐために舌をできるだけ前に出し、水に濡らしたブラシを使って清掃します。舌の奥から手前に引くようにしてブラシを動かし、軽めの力で舌を傷つけないように注意しましょう。